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まそらごと

やっぱり、楽しいのが一番だと思うよ。

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三菱電機ルームエアコン「霧ヶ峰」静岡製作所ツアー【後編】【PR】

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三菱電機ルームエアコン「霧ヶ峰」静岡製作所ツアー【後編】【PR】

仕事は一切無関係、飲み仲間の延長、そんなオジさん達と、旅して飲み食いするブログ「オジ旅」のメンバーとして活動してるんですが。

 オジ旅 – CHEAP BUT FUNなオッさん旅

 なぜだかオジさん達に声がかかりまして、先日三菱電機 静岡製作所ツアーにご招待いただきました。

 霧ヶ峰の工場見学もさせていただいたのですが、私自身が建築士という技術者でもあるわけで、見学工程よりも開発担当者さんから伺った技術的な内容を重視してブログに書いていきます。

 

前編はコチラ↓

daigoman.hateblo.jp

今回は後編のお話です。

 

 前編では1968年に三菱電機が世界初採用し、その後エアコンを世の中に普及させる原動力となったラインフローファン(クロスフローファン)の話を書きました。

しかし、その技術に三菱電機は限界を感じ新たな送風技術を新開発したのです。

 

2016年 ラインフローファンから2つのプロペラへ進化

ラインフローファンと言えばエアコン用、エアコンといえばラインフローファンと代名詞にもなった技術、しかしラインフローファンでは今後の省エネ化や高機能化に限界が見えてきてしまったそうです。

ラインフローファンは採用されて約50年間各社が切磋琢磨し続けたため、ほぼ完成域に達し性能の限界が近付いている技術、特に近年の住宅リビングの大型化に対応できなくなってきた。

つまり、リビングが広くなれば遠くにピンポイントに風を届ける為により高い性能が必要とされる訳です。

ラインフローファンでは構造上1つの風しか発生させられない為、従来はホースの先を指でつまんで二方向に水を飛ばすように、吹き出し口の形状変化で対応していました、しかしそれでは広いリビングには十分に対応できない。

 

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それだけでなく、エアコンの性能を高めるには熱交換器と呼ばれる部品(熱交換器の隙間をファンで引っ張られた空気が通過する事で温風や冷風が生まれる)を増やす必要があるのですが

ラインフローファンの場合は熱交換器をファンの周囲に配置しなければならない為、熱交換器の厚みを増やすと空気が通りにくくなる、そのため熱交換器を大きくするしかなくエアコン本体も相似て大型化するというジレンマがありました。

 

【性能を高める→熱交換器を増やす→エアコンの大型化】

 

という流れを繰り返し続けて現代日本のエアコンは大型化してしまったわけです。電気屋さんのエアコン売り場を見ても分かると思いますが、新しいければ新しい型のエアコン程、厚みが増し壁から生える圧力が凄いですよね。

 

エアコンを最新型に買い換えたら、元々の場所には設置できないなんて事も起こりうる程に最近のエアコンは巨大化の一途を辿っているそうです。

 

担当者さん曰く、他社ではエアコン室内機の大型化を抑える為、室外機でなんとか解決しようと試みた結果、室外機がとんでもなく大型化しているという話。電気屋さんには室外機まで並べて置いてないので買ってからあまりの巨大さに驚くなんて事があるとか。

 

 三菱電機はこれまで室外機の大型化はせずに頑張ってきたとの事でしたが、やはりラインフローファンの限界は感じてしまった。 

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↑従来のラインフローファンと熱交換器

 

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↑パーソナルツインフローと熱交換器

 

そこで7年の歳月をかけ開発され、2016年の霧ヶ峰FZシリーズに採用されたファンが「パーソナルツインフロー」と呼ばれる二つのプロペラを搭載した新世代の技術だそうです。

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↑パーソナルツインフロー

 

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↑びっしり詰まった銀色の格子状の部品が熱交換器

熱交換器を冷やしてやれば隙間を通過する風は当然冷たくなるわけです。簡単な仕組。

 

熱交換器でファンをぐるっと囲わなければならなかった、ラインフローファンと違いパーソナルツインフローの場合は熱交換器がプロペラの下にあればいいので、 熱交換器を増やしても大型化しにくい。W字型に配置したのは熱交換器に発生する結露の水滴を集めやすいから、との事。

 

 最新技術の追求、かつて無い省エネ性能「霧ヶ峰FZシリーズ」

三菱電機 ルームエアコン霧ヶ峰ムーブアイ:霧ヶ峰ラインアップ FZシリーズ(特長)

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この「パーソナルツインフロー」を搭載し、更に進化した「ムーブアイ極」まで備えのが三菱電機のもてる最新技術を詰め込んだ「霧ヶ峰FZシリーズ」です。

 

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パーソナルツインフローの採用により、これまで不可能だった二箇所に別々の強さの気流を送る事が可能となった。これにより温度管理の違う二人の人間、どちらの空間も快適な温度に近づきます。 

 

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また、パーソナルツインフローを支える「ムーブアイ極」の技術もFZシリーズに搭載されたものはさらに進化してます。

去年も同じムーブアイ極(センサーエリア360°・4152箇所)という名前だったが、今年のムーブアイ極はセンサーエリアが360°・18392エリア(4倍)になっているそうです。

 

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ムーブアイ極は表面温度を体温計と同じ0.1℃単位で見分けます。

 

例えが悪いかもしれませんが、下手な監視カメラよりも部屋の状況が分かりますよね、温感センサーなわけですから。本気でナメてたらアカン技術です。

気になる子が家に遊びにきて、ドキドキして体温あがっちゃったら霧ヶ峰にはバレバレかもしれませんね。

 

コンセプトを貫くデザインと高機能の追求「霧ヶ峰FLシリーズ」

三菱電機 ルームエアコン霧ヶ峰ムーブアイ:霧ヶ峰ラインアップ FLシリーズ(特長)

2016年霧ヶ峰の名の下に産まれた二つの新モデル、 「FZシリーズ」と対をなすのが「FLシリーズ」です。

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「FLシリーズ」が生まれるキッカケとなったのが、清水製作所内のデザイン研究所で年一回自主研究の予算を使って行われているプレゼンだったそうです。

そこで作られたコンセプトモデルを当時の所長が大変気に入り、これをこのデザインのまま製品化しよう、とプロジェクトが動き出したとの事でした。

 

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これがそのコンセプトモデル。機能を考えずにデザインのみを追求した形状なので、色も鮮やかな赤。吹き出し口も正面から見えない、当時の技術では到底解決できない、エアコンとしてあまりにも非現実的なデザインだったそうです。

 

デザイナーのこだわり抜いたデザインと質感は設計者から実現不可能だと反発。当時、こんなのエアコンになるわけないと言われたそうです。

 

デザイナーさんもこの形のまま量産化するとは思わずにデザインしたんだとか。

 

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そしてこれが製品化されたモデル。

 設計者とデザイナーが一体となり、世の中にない物を作れたらいいね。という思いが新たな技術を開発し、様々なアイデアの発明によりついに実現させる事ができた、こだわりのモデル。

 

デザインモデルとはいえ、霧ヶ峰の名前を付ける以上「快適さと省エネ性能」は守らなくてはならない。

設計者のアイデアから格納式フラップが生まれ、余計な部品が増えてコスト増になる格納式ムーブアイも搭載された。

 

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コンセプトモデルではアルミヘアライン加工に塗装されて作られていた美しいフロントパネル。

 

 金属部品には水滴が発生するため、量産モデルには金属部品を使いたくない、そのために本来は必要ない整形工程と塗装工程を経た、樹脂製の高級フロントパネルが作られました。

 

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フィルターまで同じ赤色なんです、と笑顔で話す中洲さん、こだわり大切。

こだわりを追求するためにかかるデザイン部品コストは通常製品の5〜6倍もかかるんですって。

 

デザインとコストのバランス

とにかくデザインのこだわりを貫いた「FLシリーズ」それだけでなく、三菱電機の最上位機種「霧ヶ峰」である以上、性能も落とすわけにはいかない。

ここで二つの理由があったからこそ「フィルター自動掃除機能」を搭載しないという判断がされたそうです。

その理由とは。

 

エアコンのサイズ

横幅890、奥行233、薄さの追求。

ベース機種はなく専用設計された機種ではあるが、デザインを実現するために奥行を薄くしたいが、自動掃除機能を搭載すると本体の厚みが増してしまう。

消費者対象のグループインタビューやアンケートの結果、自動掃除機能よりもデザインを優先した方が好まれるという結果により非搭載の判断がされたそうです。

 

コストの分配

 また、フィルター自動掃除機能を搭載しない事によりその分配や搭載のためにかかっていたコストがまるまるデザイン部品に回せる、これによりこだわりのデザインを実現する事が可能になったんだとか。

 

デザインする事と設計する事

デザインをもとに、実現可能な予算枠の中でルールを守り性能を犠牲にせず設計をして作り上げる、

予算が足りなければどこか削れないか、解決するアイデアはないものか試行錯誤を繰り返して捻出する。これって建物の設計でも全く同じ事なんですよね。

 

だからこそ

 

であるからこそ

 

 今回の松本さん、中洲さんの超マニアックな技術話は共感できて、

とても面白くて、関心して、参考になり尊敬できるんですよね。

 

正直な話、一般住宅において建築士(建物の設計者)がエアコンの機種選定にまで関わる事は、本当にごくごく稀な話だと思います。

 

仕事の精度には個人差があるとは思いますが、

設計で気にする事と言えば、部屋の展開図を書く時にエアコンが設置できるスペースを確認する事と配管の位置、室外機を置くスペース確保。

これ位ではないでしょうか。エアコンを選ぶのはお施主さん、アドバイスするのは電気屋さんでしょう、通常、恐らくはですが。

エアコンはまず性能とコストバランス優先、デザインで選んだ事もありませんでした。

 

霧ヶ峰を知ってしまった今

しかし、しかしですよ。

霧ヶ峰のこだわりをこの目で見て、耳で聞いて、歴史を感じて、

知ってしまったこれからの未来は全く様相が違ってくるでしょう。

アドバイスを求められた時に「こんなに凄いエアコンが世の中にあるんですよ」と自信いっぱいに言えるようになりました。

 

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霧ヶ峰FZシリーズの組立ライン

 

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見学時点での不良件数はゼロでした。

 

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抜き打ちでなく、全台数の検査、全て日本製、霧ヶ峰の品質は文句なしに一級品です。

 

現代人の生活にエアコンは無くてはならない物です、特に日本の住宅においては、生命維持に関わる重要な役割を担っていますから、絶対の安心をもって使える霧ヶ峰は最高なのです。

最後に

来年のモデルもその先のモデルも三菱電機のエアコンはどんどん進化していくと確信していますから、私はこの先も霧ヶ峰のファンであり続けるでしょう。

霧ヶ峰は本物でした、こだわりの塊でした。

 

今回のツアーがなかったら、霧ヶ峰に出逢わなかったら、全く違う知識見解になっていたと思います。

 

三菱電機さん、ありがとうございました。

 

 協力:三菱電機 Mitsubishi Electric